行波神舞2019-6

式年祭 行波神舞

岩国錦帯橋から錦川を遡ること約10kmにある行波(ゆかば)地区。

この行波地区は、錦川の大曲での地域で川を挟んで両側が急峻な山に囲まれた地域で、とても景色がよく人気の錦川鉄道錦川清流線 行波駅が最寄りの駅となっています。
行波神舞2019-3
また、この山あいの地域で満開の桜と清流を背景に七年に1度執り行われる式年祭で国指定重要無形民俗文化財である神楽(かぐら)が奉納されます。
奉納されるのは清流錦川の河川敷で約8mの赤松の柱9本を使って社を建てその中で舞が奉納されます。
今回お伝えしている平成31年の式年祭は4月6日(土)7日(日)の両日で行われました。

下記地図は錦川鉄道行波駅横の荒玉社にマーカーをおいています。
実際の神舞は正面の河川敷で行われます。


岩国行波神舞とは

今回で39回目を迎える式年祭は、全十二座の神舞に加え見どころの一つとなっている高さ約25mの松に演者が駆け上って舞う"八関"や神事が奉納されます。

神舞全十二座とは
荘厳、六識幸文祭、諸神勧請、注連灑水、荒霊武鎮、真榊対応内外、日本紀、天津岩座、弓箭将軍、三宝鬼人、五龍地鎮、愛宕八幡
行波神舞2019-76

この「八関」の演目時には電池切れのため動画や画像を残せなかったためYouTubeで紹介されていた動画を掲載しておきます。
この動画は、お茶の間の古代歴史と言えば吉村作治先生が主催するYouTubeチャンネルで前回(2013年)の模様が紹介されていましたので下記ご紹介いたします。当HikariFunは鋭意動画の編集をしていますので、出来ましたら当記事に加筆しますw



"この神楽は、明治4年(1871年)の太政官布告によって神官による神楽奉納が禁止されるまで、世襲神主によって奉納されていた社家神楽で、その起源は古く、寛文8年(1668年)前とされる。藩制期以降、各地の春季例祭や秋季例祭において奉納され、寛政3年(1791年)に最初の式年祭が行われた。
里人により神楽継承後、観衆の目を意識し舞い方を改変したり、華美に走ったりすることなく、伝統を良く伝えられいるといわれ、昭和46年(1971年)2月の岩国市指定に続き、昭和48年(1973年)3月に山口県指定無形民俗文化財となり、昭和54年(1979年)2月に国の重要無形民俗文化財に指定された。"(以上パンフレットより引用)
行波神舞2019-47

平成31年 第39回 岩国行波神舞 演目

前夜祭(4月6日 土)

17:00-17:50 荒玉社神移し(神事)
18:00-18:30 湯立(ゆだて)
18:30-19:00 湯篠(ゆしの)
19:10-19:30 火鎮(ひおさめ)
19:30-20:00 火霊斗(とび)
20:00-20:30 六識幸文祭(ろくしきこうぶんさい)☆
20:35-21:15 緒神勧請(しょしんかんじょう)☆
21:20:22:00 注連灑水(ちゅうれんしゃしゅい)☆
行波神舞2019-137

本祭(4月7日 日)

6:30-7:00  水垢離
8:30-8:50  降神の儀(神事)
9:00-9:25  荘厳(そうごん)☆
9:30-10:00   六識幸文祭(ろくしきこうぶんさい)☆ 
10:05-10:35 緒神勧請(しょしんかんじょう)☆
10:40-11:20 注連灑水(ちゅうれんしゃしゅい)☆
11:25-12:15 日本紀(にほんぎ)☆
12:20-13:35 真榊対応内外(まさかきたいおうないぎ)☆
13:40-16:10 荒霊武鎮(こうれいぶちん)☆
16:15-18:00 八関(はっせき)
18:15-18:45 愛宕八幡(あたごはちまん)☆
18:50-20:10 弓箭将軍(ゆみやしょうぐん)☆
20:15-21:25 三宝鬼神(さんぽうきじん)☆
21:30-22:20 五龍地鎮(ごりゅうじちん)☆
22:25-23:25 天津岩座(あまついわと)☆
23:30-23:40 昇神の儀(神事)

注 ☆は十二座を表しています。
注 舞手等演者の氏名は省略させて頂きました。

行波神舞2019-106

本記事で参照させて頂いた先