攻める農業HD

テクノロジーと農業を掛け合わすと

光市大和地区を石城山(いわきさん)を横目に通過していた最中、産業用ラジコンヘリ(redio-controlled)による農薬散布に遭遇。動画撮影と少し話をお聞きしました。

農業の今

産業用ヘリが作業していた農地は、農業組合法人いわきの里(正式には「石城」と書く)さんが所有・管理し、山口県が給食用食パンにも採用している小麦"せときらら”に対し農薬を散布していた。

コントロールするパイロット含め4名の方がオレンジのツナギ作業着を着て、周囲への安全を確保しつつ手慣れた様子で業務をこなされていたのは、JA山口南すおうのオペレーションチーム。
いわきの里からJA山口南すおうへ業務を委託する形で散布作業を実施していた。

テクノロジーの利用と利点

使われていた産業用ラジコンヘリはヤンマー社製のヘリで約1.3m近くある意外に大きな機体です。これは所謂ドローンではなく従来型の産業用ラジコンヘリとなります。
※ドローンとは、GPS+3軸ジャイロ(自動姿勢制御)+自動自立航行(飛行)を併せ持つ機体として最近は使われています。

従来型の産業用のラジコンが活用される背景は、燃料や散布用薬剤等の積載ペイロードがドローンに比べ高く、積載液体(燃料や薬剤)の消費によるバランス制御に強いことが従来型が活用されている理由。

広大な農業地を管理する上で新しい技術を使う利点は、
  • 時間圧縮効果
  • 確実な作業
  • 今回の様に業務を委託した場合、同時間を他作業へ振り分けられ時間の有効活用
  • 機材を持つ場合に比べ機材維持が不要(委託の場合)
  • 法的管理(航空法等)やリスク(故障や事故)のヘッジ(委託の場合)
逆に今回の場合のように機材所有並びに運用者側のメリットとして、1台当たりの高効率が見込め、利用頻度が高くなるほど1台当たりのコストパフォーマンスが上がる効果が見込めます。双方にとってメリットがあるため今後も活用の幅が広がると思われす。

昨今、顕著にみれる農業の"在り方変化"は見ていてとても面白く、期待される産業だけに目が離せませんね。

各社リンク

農業組合法人 石城の里
JA山口
ヤンマー(農業)