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5月の山はキイロイ

5月に入ったこの時期(約2週間前より)山肌を染め上げ、まるでブロッコリーにも見える「キイロ」にお気づきの方も多いかと思います。
昨年までは気づかなかった色の変化ですが今年は特に目についてきました。

これは天候の仕業なのか?山に異変でも起きているのか?この地域だけの異変なのか?
とイロイロ疑問が湧いて出てくる始末。そこで少し調べてみました。

キイロイ山肌はこの地域だけ?

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(画像はパラボラ群が見える道の駅仁保の郷から)
萩市に行く機会があり仁保経由の376-196号線ルートで向かう中、県東部より斜面全体が更にキイロく埋め尽くされたスポットが多数ありました。
(画像の通りパラボラアンテナ群の奥に見える山頂から山腹に掛けキイロイ)

従ってどうやら瀬戸内の県東部のみの地域限定色ではないようです。

近くで見ると

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さらに観察のため、近郊で手に届く距離にあった小周防の長徳寺さんにお邪魔し撮影させて頂きました。

上の観音様とのコラボ画像の通り、木1本単体で見ると全体的に丸くなっています。そのため山肌(とりわけ谷沿いの南斜面)に沿って幾本も集まると、光の加減も作用しキイロイ ブロッコリー畑に見えてしまうわけです。

少し拡大すると、コップを洗うブラシのような形状で小さな細長い枝に分かれていることが分かります。
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この木の正体は?

随分と前置きが長くなりましたが、答えとなるこの木の名は「スダジイ」か「ツブラジイ」がキイロイ花を咲かしたため花の色が目立ったというのが真相です。

スダジイやツブラジイはブナ科 椎(シイ)属で、秋になると子供が大好きな"どんぐり"の木の一つ。別名、コジイ(小椎)。
樹高15m~20mにもなり、花期は5月~6月。花が咲いた翌年の秋(10月~11月)にはどんぐりを実らすようです。生息域は関東南部から西の地域とのことです。
尚、下に落ちていた"どんぐり"の形状や幹の割れ具合から恐らく「ツブラジイ」と考えています。
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毛利家、宍戸家の菩提寺でもある貞昌寺(三丘)を抱える城山も南側はキイロイ。正面向かいの日当たりの良い高塔山(黒岩狭の南側の山)の麓も色づいていた。
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余談になりますが、山頂に岐阜城がある金華山(岐阜市)の名の由来は、この「ツブラジイ」が西日に照らされ山を金色に染める姿から来たそうです。