ヤマトタマムシ (5)

縁起の良い"ヤマトタマムシ"

昆虫の中で美しい昆虫の代表とも言われるタマムシで、別名「吉丁虫」英語ではJewel Beetle(宝石甲虫)とも言われ良い知らせをもたらす虫と言われています。
タマムシの羽を使った国宝と言えば飛鳥時代7世紀に作られたと言われる法隆寺の玉虫厨子(たまむしのずし)ですが、何度かレプリカ作成を試みたようで2008年のレプリカ製作では約4,800匹とか6,000匹の羽が使われたと言われています。
ヤマトタマムシ (2)
そんなタマムシですが、国会などの議会では別の意味の比喩としてよく使われる"玉虫色"。
タマムシは光の加減でいろんな色に見えることから、決議された事項が如何様にも読み取れるという意味で使われるレトリックで良い印象とは真逆で使われるのは残念なところです。
ヤマトタマムシ (9)
今回のヤマトタマムシは、家の庭に遊びに来ていたところに遭遇。
実は、当管理人は初めて見るため最初は正体が分からず調査が明後日の方向へ。調べ直した結果、これがヤマトタマムシであることが分かったぐらいで、実は最近では目にするにはめずらしい昆虫。
最初はコメツキムシの一種かと…

生息地域や特徴

タマムシは「エノキ」「ケヤキ」「桜」等の木の葉を食べるようで、本州西、四国、九州までが分布の範囲とされていますが、宮城では絶滅危惧I類、山形、茨城、東京、群馬、長野では絶滅危惧II類、千葉、高知、宮崎、長崎、熊本では準絶滅危惧種に指定されているようです。

体長3cm-4cmぐらいで、庭に遊びにきていたタマムシは4cmと大き目でした。7月から8月の約2か月にみられるようで寿命も大体2か月と言われています。
ヤマトタマムシ (1)
タマムシの羽(上の堅い羽)は死んでもその羽はそのままの美しさを保つという事もあり、サイフに入れたり着物箪笥に入れておくとお金持ちになるとか、古くから言われているようですよ。