高村農園x光井小_179
本格的な秋が到来し、実り豊かな風景が広がっているのは皆さまもご存じのはず。
田園は黄金色と緑で、鮮やかなグラデーションが醸しだす風景は心を和やかにさせてくれるものです。

今回は、その農業に従事し子育ても同時進行している農園と女性と男性の話です。
この農園の舞台は光市と柳井・岩国の境になる周辺(現在は岩国市)。「こうちゃん米」でピンときた方はお馴染さん。高村農園さんにお邪魔しお話をお伺いしました。

地元の人はこの山(下の画像)を行司山と言ってるとか。この角度からは三角錐の様に見えるが、頂点(325m)含め3座の連峰になっている。この山の周辺で美味しいお米の農業が盛んな地域。この地点から東南地域が伊陸(いかち)地区。伊陸米の産地だ。(伊陸地区の行政区は柳井市)
HEIC
高村農園さんでは、現在、この周辺に複数田圃を持ち、「こうちゃん米」と言うブランドで伊陸米コシヒカリ、ひとめぼれ、ヒノヒカリの3種の栽培をしている。
案内頂いた複数の栽培地は、車で10分から15分の距離。この地は、各方面へ大変接続が良い場所でもある。

高村農園_026


減農薬と言う考え
話をお聞きしている中で、栽培には一つの考えを持っていらっしゃるようで、それが「減農薬」という考え。
食に対して愚直に向き合った一つの結論なのかもしれません。自然を相手にするため害虫の種類も変化します。止むを得ず農薬を使うこともあると言ってられましたが、必ず残留農薬を検査機関にかけ、成分濃度を全て行うことを徹底されているようです。
高村農園稲刈り_051
同時に、「地力」を上げるためバイオ肥料を使って土地の改善などにも取り組まれています。地力を上げ育てることで害虫に負けなく、且つ美味しいお米を作ることを進めています。
補足になりますが、害虫の多くは、実は放棄地に生息しているそうです。つまり、自身が管理する場所以上にそちらにも目を配る必要があるという事の様です。

白米と胚芽米の違い
高村農園_玄米白米胚芽米
左より、玄米、胚芽米、白米

玄米胚芽米白米
精米度合もみ摺りのみ3割10割
ビタミンB1白米の5倍白米の4倍 -
ビタミンE白米の7倍白米の5倍 -
食物繊維白米の6倍白米の3倍 -
特徴代謝向上栄養素14倍白くて美味しい
※高村農園資料より転記

日本人はお米への欲求や要求は他国に比べ非常に高い。人気のレストラン等は必ずお米を選んでいるとも言われている。何故ならお米の味一つでお得意様がいなくなると、何処かでお聞きしたのを思い出した。実は、それだけ日本人にとってはデリケートな食物であり基本なのだ。

昨今では、芸能人やモデル等が選んで玄米や五穀米を食べている。上記の表に有る通り栄養素のみならず代謝の向上も視野に入れての選択なのだろう。精米前の玄米や胚芽米を食べる場合、やはりお米への出来方や生産者のポリシーを知ることが重要なのではと考える。

女性が農業の運営や経営に参画するということ
太古の昔から日本では男女問わず農業に従事してきた。特段今始まったことではないのだが、以前に比べ社会では多様化が激しく進んでおり、人のニーズや要求も多様化した。呼応するように女性の感性がこの場面でも大きく活躍する舞台が出来たと捉える方が自然だと思う。

そうした中で、高村農園さんの場合をご紹介すると以下のようなことが始まっていた。

6次化への展開を模索

米粉の活用として、パン屋を営んでいるブーランジェリーミキ(Facebook)(熊毛郡平生町)さんと組んで米粉のカンパーニュを製品化している。
高村農園_米粉カンパーニュ
こちらのカンパーニュ、中がしっとりふっくらで大変美味しい。実は、こちらには米ぬかを3割の割合で配合している。ぬかの匂いは微かにするが、全く気にならない。また、パンに甘さが加わっているのだが、これは米ぬかが持つ甘さなのだとか。そのままで十分美味しい。出来れば美味しいパスタとそのソースと共に食べたいものだ(得意の個人の感想 笑)。
高村農園_006

ウェブサイトとネット販売への展開
高村農園さんでは、最終消費者へのアプローチとしてウェブサイトも活用している。直接お届けできる機会とその反応を感じるためのマーケティングも目的として行っている。また、ウェブ上の通販は利用者にとって大きなベネフィットがある。つまり、お米はどうしても「重さ」が有るもの、通販なら自宅への直接配送となるため、お年寄りや女性の一人暮らしには有効な手段としてとらえることができる。
◆高村農園さんのオンライショップ
http://www.takamuranouen.com/shop/


横連携とイベントへの出店

昨今、農業に従事する女性(通称「濃女」)を後押しするように行政も動いている。そのワーキンググループに高村農園さんは参加している。県内で活躍中の女性従事者集まりのようだが、日頃より良く会話し連携を取っている様子。このグループが東京で開催されている幾つかのマルシェ(イベント)に出店している。
直近の催事は
11月4日 - 5日  ジャパンハーベスト2017 丸ノ内農園(農林水産省主催)

体験の提供
要予約になるが、社会人や家族向けに農業体験(田植えや稲刈り)を実施している。体験を通して農作物を育て収穫し、食卓に並ぶことの意義を伝えることに力を入れられている。

また、農業にどうアプローチすべきかと悩まれている方は、いきなり農業するよりも「通い農業」も一つの手だと話す。この体験がその「きっかけ」になればと高村農園さんは考えている。

学校との連携
社会見学・体験の一環としてお米造り(田植えから稲刈り)を小学校と連携で実施されていた。
高村農園x光井小_019
高村農園x光井小_155高村農園x光井小_210
※モーレツに元気な子(右)がいたので「どろんこ大賞」として本サイトに登場w

このように、従事している女性が自らの発想・発案を元に行動し自ら種を撒き始めている。
高村農園さんの事例に見えたことは、実は、男性(高村さん通称「こうちゃん」)の協力が欠かせない。普段はいつもニコニコの「こうちゃん」だが、一度自身のフィールドに入ると「仕事人」に変貌する。自身で表することはしないが、米作りには確固たる自信があり確かな腕が有る。この確かな腕が先に述べた女性の展開を自信をもって前に進むことを容易にしていると感じた。

余談になるが、女性が参入した事で「良かった点」「戸惑った点」をこうちゃんにお聞きした。
「良かった点」
・展開範囲の広さ
・男性では思いつかないことへのアプローチ

「戸惑った点」
・前例にない事や方向へ進むために偶に戸惑う

また、女性が農業に参入していることで、農機具メーカー等の製品改良が起きていると話す。
例えば、農機具が軽くなったとか、コンパクトになったとか、カラーバリエーションが増えたとか。各メーカー改良が始まったと言う。これは良い技術革新がこの分野で起きていることを意味し良い風を起こしていると思われる。

高村農園について
高村農園_024
 農園名:高村農園
 所在:〒742-0414 山口県岩国市周東町田尻639-3      
 電話:090-1180-8742
 営業時間:8:00~17:00 / 不定休
 利用可能な決済:
札束のアイコン
 (現金)
 駐車場:敷地内

 家のアイコン素材 FB-f-Logo__blue_32
  公式HPとSNS

家庭用精米機(MB-RC52)
高村農園さんでは、山本電気さんが開発されている家庭用精米機を使っていました。
家庭用という事でコンパクトにまとまっており、ちょうど電気ポット程度の大きさといった感じ。
遠心分離と米粒同士の擦れで精米ができるようです。
高村農園さんでは、イベントやマルシェ等でこの機械を持ち込んで実演等もされているようです。
下記のyoutube動画は実際に高村農園さんで実演して頂いた時の映像です。


・山本電気さんのウェブサイトと精米機
http://www.ydk.jp/homeelectronics/michiba/rm_life.html

・下記は山本電機さんの精米機3色(amazonのウェブサイトへ飛びます)
 品番:MB-RC52
 商品概要と販売価格が分かり易く記載されていますのでご参照下さい。