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光市内で2例目となる「セアカゴケグモ」の生息を確認

9月3日に光市のウェブサイトで注意喚起されていましたのでお知らせ致します。

このクモの生息が確認されたのは県内では12例目となり、環境省 外来生物(法)でも指定され注意を促しています。(市内においては今年4月の島田の事業所に引き続き2例目)

今回の生息確認後の処置として、県の報告によると小周防の事業所敷地内並びに事業所入口付近の市道で駆除を2日(8月31日と9月3日)に渡り実施済みとのことです。(県ウェブサイト関係ページより報告)

このクモ、注意を出す理由には、画像の通り「背中が赤い」クモで「メス」は毒を有しており咬まれると以下の症状が出るためのようです。(オスは毒はありません)
  • 局所の疼痛、熱感、痒感、紅斑、硬結、区域リンパ節の腫張が生じます
  • 通常は数時間から数日で症状は軽減しますが、時に脱力、頭痛、筋肉痛、不眠などの全身症状が数週間継続することがあります
  • 重症例では、進行性の筋肉麻痺が生じます。日本国内では死亡例は今のところ無いですが、オーストラリアでは死亡例はあるようです

セアカゴケグモの特徴と生態

セアカゴケグモの特徴

和名 セアカゴケグモ
科名 ヒメグモ科 (Theridiidae)
学名 Latrodectus hasseltii
原産地 オーストラリア
体長 成熟した雌の体長は、約0.7~1cm。
特徴 全体が光沢のある黒色で、腹部の背面に目立った赤色の縦条がある。
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セアカゴケグモの生態

  • 日当たりの良い暖かい場所で、地面や人工物の窪みや穴、裏側、隙間に営巣します。 例)自動車、プランターの底、室外機の裏、庭に置いた靴の中など
  • 屋外に置かれていた傘、衣服、おもちゃ等に付着して屋内に持ち込まれる可能性があります
  • ゴケグモに咬まれないように屋外で作業する場合は軍手など手袋を着用してください
  • ゴケグモは攻撃性はありませんが、触ると咬まれることが有りますので触らない
特徴と生態について、環境省自然環境局作成のパンフレット(PDF)が参考になりましたのでご案内致します。

セアカゴケグモを発見した場合と、刺された場合の対処

発見した場合

  • ゴケグモを発見した場合は、最寄りの自治体(相談窓口)にご連絡ください
  • ゴケグモを見つけても素手で捕まえたり、さわらないようにしてください
  • 駆除するには家庭用殺虫剤(ピレスロイド系)を用いるほか、靴で踏みつぶす等の物理的な方法があります(生きたままのゴケグモを洗い流さないよう注意)
  • 周囲にも潜んでいたり卵がある可能性があるので、よく確認するなど注意してください
山口県内の相談窓口
相談窓口連絡先
下関市立下関保健所083-231-1540
岩国市環境保全課0827-29-5100
岩国健康福祉センター生活環境課0827-29-1526
光市環境政策課0833-72-1466
周南健康福祉センター生活環境課0834-33-6427
山口市環境政策課083-941-2175
防府市生活安全課0835-25-2172
山口健康福祉センター生活環境課
083-934-2534
美祢市生活環境課0837-53-1090
山陽小野田市環境課0836-82-1143
宇部健康福祉センター生活環境課0836-31-3200
山口県自然保護課083-933-3050

刺された場合

  • 咬まれたときは、すみやかに医療機関にご相談ください
  • 重症化した場合は抗毒素血清による治療が必要です
  • 咬んだクモの種類がわかるように、できれば殺したクモを病院へご持参ください

以上、特徴や対処等について環境省外来生物対策室作成のパンフレット(PDF)もご参照下さい。光市や県がご案内されているパンフレットになります。

他の外来生物に関して、環境省自然環境局が纏めたサイトがございますのでご興味ある方は下記アクセスしてみて下さい。
https://www.env.go.jp/nature/intro/

【参考】
ヘッダー画像並びに本文内の画像ソース:環境省「外来種写真集」より