八代のナベヅル2019HD

八代のナベヅル

今シーズンの飛来状況

今シーズンは、第一陣2羽が平成30年10月27日17:15頃に、八代上空に飛来していることを目撃し確認。30日にこの2羽が西方向へ飛び立ち、その後の行方は確認が出来なかった模様。

第2陣となる2羽が11月14日に飛来。第一陣の2羽かは不明。
更に1月3日に新たに2羽が飛来。同じく第一陣の2羽かは不明。
(以上周南市ツル渡来情報より要約)

Hikari.Funが、1月9日14:30に八代に赴いた際は、昨年同様、観測所正面の水耕田に2羽観測できました。職員の方によると、他2羽については別の所にいるとのことで、現在観測所周辺エリアで見学可能な鶴は2羽ということになります。尚、ナベツルは例年4月頃までは滞在するようです。

昨年レポした記事は(こちら
八代の鶴w-70-2

ナベヅル

ロシア、モンゴル、中国で繁殖し冬になると日本、朝鮮半島で越冬する。日本は、八代の他、鹿児島県出水市に飛来するが大よそ90%以上が鹿児島県出水市で越冬する。

国の特別天然記念物として1955年(昭和30年)に指定。
そもそもの経緯は、国の天然記念物として1921年(大正10年)3月3日に指定されますが、遡ること34年前の1887年(明治20年)には国内で初めて禁猟対象となっている。
また絶滅危惧指定「VU」(3段階中1段目)となっている。
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絶滅が危惧される状況と取り組み

八代での越冬数は、1945年に250羽、1978年までには100羽前後で推移していたが、以後は減少が続いて1990年に48羽、2010年には8羽と激減している。環境省「いきものログ」絶滅危惧種検索よりナベヅルPDF

現在は、ナベヅル・マナヅルを各地に分散しようという取り組みがあるようです。これは現状、鹿児島県出水市に9割以上が飛来越冬し一カ所集中によるリスク(昨今問題になっている鳥インフルエンザ等による影響)を緩和させる分散保護の観点からのようです。

この分散・移送に取り組んでいる地域は、山口県周南市八代、佐賀県伊万里市長浜干拓、高知県四万十市中筋川(四万十川支流)流域等のようです。
県議である藤井りつ子氏のブログにこの模様が触れられていましたのでリンクをご紹介しておきます。(こちら

鶴いこいの里 交流センターとツル見学・観測所

鶴いこいの里交流センター
所在:周南市大字矢代826-8
電話:0833-92-0003
※観測所(見学)は北約300m先にありますが、周辺へ駐車は出来ませんので鶴いこいの里交流センターへの駐車場利用となります。

鶴いこいの里交流センター(周南市八代支所併設)へは(マップ)