上関神明祭BLHD

竈戸八幡宮の神明祭

大きな松明が浜に用意され南風に乗って火が立ち上がる様が見る者を魅了する神事が1月26日に上関沖の浜で行われます。
この神事(祭)は古くは400年以上前より小正月に行われたお祭を"竈八幡宮"(かまどはちまんぐう)及び"かまどがせき会"が中心となって復元した祭となります。

上関神明祭の由来

戦国武将だった小早川隆景(毛利元就の三男、竹原・沼田小早川当主)が戦勝祈願のために始めた神事を当家の重臣だった浦景継が1604年に上関を領収(知行地)した頃より、この祭がこの地で始まったとされています。※元々浦氏は阿月が領主 ※給付された土地を「知行地」という。大名の場合は「領分」、将軍家臣の大名の場合は「領主」、旗本は「知行地」と呼んでいた。

この祭の最も象徴的な大きな2体の松明。
この2本の松明は御神体で、松の葉で飾った「男神明」とシイの葉で飾った「女神明」で構成され高さ約10m近くになります。
子供たちによる弓引き(矢尻に火)により着火(はやし)となりますが、南からの風が煽り勢いよく火が回り、その豪快に燃えていく様はとても見応えがあります。

神明祭 開催概要

開催日  2020年1月26日(日)
開催時間 11:00 - 15:00
開催場所 上関 沖の浜(カフェレストラン瀬里家さんの先)
※下記地図には"上関釣り場"となっていますが、この場所で行われます。

神明祭 行程

11:00 子ども会・婦人会による餅つき大会、漁協女性部による海鮮鍋
13:00 神事
13:45 ビンゴ大会
14:30 はやし(点火)
14:50 餅まき

上関の由来

熊毛半島に位置する上関。
古来より周防灘、安芸灘、豊後水道を結ぶ要衝の地であり多くの文化が行き交う港町でした。
平安から室町中期にかけては"竈戸関"「かまどがせき」と呼ばれ、その後1445年に東大寺への年貢船の記録で初めて「上関」という呼び名が出てきておるようで、これより「上関」が使われているようです。
※都に近いため「上関」、逆に遠くなるため「下関」。中ほどにある三田尻は「中関」と言う。