新嘗祭お田植式小林農林2021-219

献穀米お田植式

虎ヶ岳(標高414m 光市)山頂から目下に広がる樋ノ口地域に小林農林(Facebook)が管理する水田がある。
ここで、今秋行われる新嘗祭(毎年11月23日 勤労感謝の日)に献穀されるお米つくりが、令和3年5月15日(土)10:00より「新嘗祭お田植え式」と共に始まった。

この度のお田植え式の舞台である献穀田は10アール(1,000㎡)ほどあり、「きぬむすめ」を島田中学校と三井小学校の8人の女子が早乙女(8人の巫女)となり市川光市長を初めとした列席者と共に手植で行われた。
新嘗祭お田植式小林農林2021-33 

お田植式神事と式典 

光市長を始めとした市関係者や市議、山口県農業協同組合代表理事などが参列し神事と式典が行われました。お田植式自体は神事として執り行われますが、式典の中にお田植が組み込む形で行われています。

新嘗祭献穀米 お田植式 神事

斎主 福本祐喜(賀茂神社宮司)副斎主 渡邉信敏(熊毛神社宮司)
伶人
鳳笙 橋本静香(遠石八幡宮)龍笛 神田幹夫(二俣神社)篳篥 神足篤彦(降松神社)
  • 修祓の儀
  • 降神の儀
  • 献饌の儀
  • 祝詞奏上
  • 斉田清祓の儀
  • 供苗撤下の儀
  • 玉串奉奠
  • 撤饌の儀
  • 昇神の儀 
伶人(れいじん)雅楽を奏する人
鳳笙(ぼうしょう)龍笛(りゅうてき)篳篥(ひちりき) 何れも雅楽で使う笛

新嘗祭お田植式小林農林2021-86

小林農林

今回、献穀米として推挙された小林農林(小林勉 氏)は光市三井を地元として農業・林業に専従する農業法人で先代である勉氏の父である冨夫氏から始まる。
現在では事業規模を拡大し1,400アール(140,000㎡)の水耕田を管理している。また毎年、食育の一つとして行われる小学校に農業体験の提供や、地域で行われる催事等で必要になる米や御餅の元になるうるち米の提供など地域への貢献を続けており無くてはならない存在となっている。
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新嘗祭お田植式小林農林2021-27

献穀米 奉耕者として

献穀米を作ることになったことについて「推挙され献穀米を作ることになり嬉しさもあるが、とても大きな責任を感じており気が抜けないと」奉耕者である勉氏は話す。
また、勉氏の父である冨夫氏は「この事業をやり始めた時は機械のメンテナンスに一苦労だったことを思い出す。こういった栄誉はとても報われる」と話す。
新嘗祭お田植式小林農林2021-71

宮中祭祀 新嘗祭

新嘗祭お田植え式は、「新嘗祭」に献穀米としてお納めするお米を作るために行われる神事。
新嘗祭(にいなめさい)の「新」は新穀(初穂)、「嘗」はご馳走を意味し天照大御神をはじめすべての神様に新穀をお供えして、神様の恵みによって新穀を得たことを感謝するお祭りです。

五穀豊穣を祈願した2月17日の祈年祭と相対するお祭りで、この日、宮中では天皇陛下が感謝をこめて新穀を奉るとともに、御自らも召し上がります。宮中祭祀の中で最も重要な神事と言われています。
尚、平成から令和に変わった時のみ新天皇の下で執り行われるのが「大嘗祭」
新嘗祭お田植式小林農林2021-52