やよいスポーツ少年団解団式-25

やよいスポーツ少年団 卒団式・解団式

洗いたてのいい匂いがするユニフォームに袖を通した少年たちが、令和4年12月10日の夕刻に毎年恒例の卒団式を控え、ホテル松原屋の式典会場に集合し談笑をしていました。実は、この卒団式は同時にやよいスポーツ少年団自体の解団式も兼ね、つまり、やよいスポーツ少年団としての最後の日を迎えようとしていました。
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ホテル松原屋の会場内外では指導者や保護者らが、心尽くしの式典に向けた準備をされ、静かに見守る姿がとても印象的で大切なひとときを感じながら時が流れていくようでした。

やよいスポーツ少年団 卒団式

背番号10番・キャプテン羽田野君を先頭に17:30の開場からユニフォーム姿の12名(1名欠席)がシッカリとした足取りで入場し卒団式・解団式が開始。

益田団長による祝辞(挨拶)

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開会の辞の後、益田やよいスポーツ少年団団長より卒団する団員全員に向け、今までの感謝と、これからの未来への希望、野球を通して培った責任ある行動を今後も続けて夢をかなえられる人になってほしいと祝辞を述べられていました。
また、保護者の方々へ、先の桜木大会で強豪チームを破り見事優勝の報告と共に、今までの協力と支援に感謝の意をお伝えされていました。

福原監督の挨拶と記念品の贈呈

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続けて、やよいに関与して14年、監督として10年と長く率いてられた福原チーム監督より選手一人ひとりを見ながら感謝と励ましの挨拶がありました。福原監督は14年の監督・コーチの視点から三井小に通う子供たちの印象を、とても素直と、後にお聞きした際に評されていました。

この後、団から卒団生へ、選手から指導者(コーチ)へ記念品の交換が行われました。団から贈られた物の中には思いを込めた素敵な記念品が入っていたとか。
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式典の中で、6年生が1人づつ両親へ宛てた手紙を朗読。各選手ともに感謝やエピソードを披露しながら心温まるメッセージが届けられました。中には卒団の寂しさと今までの両親からの支援を思い出したのか感極まる一幕があり、参加されていた他の保護者も同じ思いに感動する場面がありました。
このチームの構成が選手だけでなく最強サポーターである選手のご家族も含まれていることを物語っていました。
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この後、写真撮影を行い懇親会へ、懇親会では選手のご家族が取られた映像や画像を元に制作された動画がスクリーンに映し出され、あの時を振り返りながらの談笑が開始。後段では取り切りのトロフィー争奪ジャンケン大会が開催され会場が盛り上がったようです。

やよいスポーツ少年団 解団について

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前述に記載した益田団長の卒団・解団式のあいさつの中で、前身であるソフトボールチーム発足を含め昭和49年の創設以来50年近い歴史を持つ「やよいスポーツ少年団」として紹介。昭和50年代後半ごろでは1学年チーム50人近く在席した時期もあった。また元巨人軍で現シーガルズ(日本製鉄野球チーム)の監督でもある高村良嘉氏をはじめとして「やよい」のユニフォームに袖を通した卒団生は地元のみならず各地域・各業界で活躍している。
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やよいスポーツ少年団 現監督福原さん(左)と初代監督小田さん(右)岩狩公園グラウンドにて

ユニフォームとチームカラー

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弥生時代の土器が三井小学校近くの丘から出土したことに因み「やよい」と名付けられたチームですが、ユニフォームについて初代監督であった小田さんによると、チームカラーの若草色とオレンジは発足時に関与されていたBチーム監督の金盛氏の社会人野球(イズミ電機)のユニフォームデザインが元とのことです。当時のムネスエスポーツ用品店にて製作を依頼。現在も一部変更はされたものの50年前からの伝統を継承したユニフォームとなっている。

また、お母さん達が会場内で着用していた背中に「Yayoi」と入ったTシャツは、いつから始まったかは不明のようですが、前世代から次々と受け継がれ着回されたものとのことです。

解団への決断について

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チームの幕を下ろすことについて団長の益田氏は、指導者や保護者にことの経緯について丁寧に説明してきたようです。三井小学校区においてチーム構成人数に限界が生じ、また無理にチーム編成しても低学年から高学年が同一チームでやっても体力差が大きく怪我のもとにもなり、その点を熟慮した上で決断したようです。

現時点においても6年生を含む13名で構成。その構成で先の通り大会で優勝を飾るなど選手はもとより指導者にとっても大変大きな努力と支援があってのことだと思います。

話を聞くにつき、最後の最後まで団長をはじめ指導者や保護者、そして団員である選手が責任を持って決められた決断。古い卒団生の一人として深く尊重し感謝したいと思います。
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情報をお寄せ頂きました小林農林 小林勉様(チーム指導者)、元やよいスポーツ少年団元会長藤井様(昭和56,57年)感謝申し上げます。